美髪・頭皮ケアのプロ監修! フケ症の人にオススメしたい頭皮ケア
目次
なぜフケは出るのか
フケというのは頭皮の角化が促進し、角質層が正常以上に剥がれ落ちてしまうことにより、ぽろぽろと落ちてきてしまいます。
また、フケには大きく分けて乾性のフケと、油性のフケの二種類があります。
簡単に言うと乾性のフケは頭皮の乾燥が原因、油性のフケは頭皮のベタツキが原因となります。
乾性のフケにお悩みの方がすべきシャンプー・頭皮ケア
乾性のフケはカラッと渇いていて、カサカサとしているのが特徴です。
このタイプのフケ症の方は頭皮が乾燥しています。
頭皮の乾燥の原因は主に、シャンプーのしすぎ、シャンプーの成分が強すぎる、紫外線によるダメージなどが考えられます。
坊主の野球少年たちが夏になると日焼けをして頭皮がフケだらけになったりするのもこの乾性のフケです。
坊主だと頭皮を保護する毛髪が少ないので頭皮に直接紫外線を浴びて、強く日焼けしてしまい、乾燥してしまうのですね。
ではどうやって乾性のフケをケアすればいいのかといいますと、第一に今お使いのシャンプーを見直しましょう。
最近は整髪料を毎日使う方も多いので、市販のシャンプーの洗浄力はかなり強めに作られています。
ですので、少々値は張りますが、美容院などで売っている美容院専売品のシャンプーに買い換えましょう。
美容院専売品のシャンプーは毎日シャンプーする美容師さんの手のことも考えて作られているので、乾燥しにくい、優しい成分で作られています。
その分しっかりとシャンプーをする必要はありますが、市販のシャンプーでガシガシとシャンプーイングをするのではなく、少しお高めのシャンプーで美容師さんのようにマッサージをしながらシャンプーイングをした方がすっきりしますよ。
また、フケが気になるからと言って一日に何回もシャンプーするのも逆効果です。
シャンプーすればするほど、頭皮の脂は失われてしまうので、冬なら2日に1度くらいのシャンプーで実は十分です。
もちろん、頭皮は常に清潔に保っていてほしいので、優しくお湯だけで頭皮はゆすいであげてくださいね。
また、夏には髪の毛や頭皮に振りかけられるUV対策スプレーをしっかりと頭皮にかけてケアしてあげましょう。
頭皮の乾燥から来る乾性のフケは、お肌の手入れと同じく保湿が大切です。
1日に何度も洗剤をつかってお皿洗いや洗濯をしたらどんどん手がカサカサに乾燥してしまいますよね。
頭皮も手と同じ皮膚なので、手や他の部位と同じく、乾燥しないように気をつけてあげましょう。
また、ヘアカラー剤やパーマ剤などによる化学的な刺激による乾燥の場合もありますので、乾燥の他に赤い斑模様などがある場合は病院にいきましょう。
油性のフケにお悩みの方がすべきシャンプー・頭皮ケア
反対に油性のフケ症の方は、べっとりと湿ったフケがでます。
このタイプの方は頭皮の皮脂の分泌が高まってしまっているので、よくシャンプーしてあげましょう!
特に、正中線と言われる身体の中心は皮脂の分泌が多い場所です。
顔の中でも華や、顎、おでこの中心などは脂っぽくなりやすいですよね。
同じように、頭皮も中心になればなるほど皮脂の量も増えます。
この正中線のシャンプーイングは特に丁寧にマッサージするようにしてあげてください。
女性の方に多いのはリンス剤やコンディショナーなどが頭皮に付着し、すすぎ残しを起こしている場合です。
リンス剤などは頭皮につけず、乾燥やダメージが気になる毛先にのみ付けてあげましょうね。
また、頭皮のターンオーバーが乱れている可能性も大いにあるので、規則正しい生活を送り、たっぷりと睡眠をとり、便通も整えてあげましょう。
身体の中の不調が頭皮に大いに影響するのです。
他にもフケ止めのシャンプーなども市販されています。
フケ止めのシャンプーにはフケの原因となりうる頭皮に住む微生物の繁殖を抑制する成分が含まれています。
ジンクピリチオン、硫黄、サリチル酸、タールなどがその静菌作用を持つ成分なので、これらの成分を含むシャンプーを選びましょう。
フケ止めのシャンプーを使う際は、シャンプーした後にすぐに洗い流さないで、しばらく時間を置いてから洗い流します。
こうすることで頭皮に潜む微生物に効果があると言われています。
ただし、毎日使うと逆に乾燥して乾性のフケを引き起こす場合がありますので、フケ止めのシャンプーは週に2~3回程度に抑え、そのほかの日は普段お使いいただいているシャンプーでしっかりとシャンプーイングをし、頭皮を常に清潔に保ってあげることが大切です、
脂漏性皮膚炎にはご注意!専用シャンプーがあります!
実は油性のフケ症は、脂漏性皮膚炎という病気の軽症例と言われています。
脂漏性皮膚炎というのは皮脂の分泌が多い部分が赤くなり、ぽろぽろとフケが落ちてきてしまう病気です。
この病気の人は油性のポマードや、ヘアオイルなどの整髪料は使わず、ヘアクリームなどの水分の多い整髪料を使うことも大切です。
これはオイルなどの油性成分が皮脂腺に蓋をし、頭皮の中で炎症が起きてしまうのを防ぐためです。
脂漏性皮膚炎にお悩みの方の専用シャンプーもあります。
最近ではこの脂漏性皮膚炎はマラセチアという酵母菌(真菌)や、癜風菌による感染が原因と言われているので、もし、ご自分がただのフケ症ではなく、脂漏性皮膚炎かな?と思ったら、すぐにお医者さんに相談してくださいね!
内側からの頭皮ケア
乾性のフケ症の方も油性のフケ症の方も、共通するのは頭皮の環境が荒れているということです。
頭皮の荒れは生活環境の見直しがとっても大切です。
私達人間の体は、頭の先から足の指先まで切れ目のない1枚の皮で出来ているので、基本的にはどこの部位も同じケアが必要なのです。
睡眠不足や暴飲暴食が続けば、顔がくすみ、血行が悪くなり、どんどんお肌の元気がなくなってきてしまいます。
お顔がそのような状態になった時は同じように頭皮も元気がなくなっているのです。
ですので、まず第一に質のいい睡眠をとり、栄養満点の食事をし、暴飲暴食は控えましょう!
プラスアルファとして、特別なケアをしてあげることが大切なのです。
では特別なケアとはなにをすればいいのでしょうか。
頭皮に栄養を与える特別なケア
お肌にはフェイスパック、身体にはボディークリームなどで色々な栄養をしみ込ませると思います。
でも、頭皮には何もしていないという方も多いのではないでしょうか?
頭皮には頭皮クレンジングや、頭皮用の美容液などで栄養を補ってあげましょう!
頭皮クレンジングというのは、ベビーオイルやクレンジングオイルで頭皮の脂を落としてあげる方法です。
フェイスラインから襟足(ネープ)のラインまで線上にオイルを直接頭皮にぬりこみ、両手の指の腹で優しく頭皮をマッサージし、皮脂腺に詰まった皮脂を優しく溶かしてあげましょう。
お風呂で毛穴を開きながら行うとより効果的です。
オイルマッサージをすることで頭皮の皮膚の清潔さを保つと共に、乾燥や皮脂の詰まりを排除することで、頭皮の皮膚環境を整える効果が期待できます。
オイルマッサージをした後はしっかりとゆすぎ、いつもよりシャンプーをしっかりとしてくださいね。
最近では頭皮用の美容液なども販売されています。
主に薄毛の方用だったりしますが、頭皮の乾燥が気になる方はこれらも取り入れてみてはいかがでしょうか。
フケ症の人にオススメしたい頭皮ケア まとめ
お忙しい毎日かとは思いますが、しっかりと休んで、美味しいものを適度に食べ、ストレス発散して、心身共に健康を心掛けたいですね。
フケが出ているとどうしても不潔だし、まわりの目も気になって、余計にストレスがかかってしまいます。
フケ症はきちんとケアすれば改善されますので、あまり気にせず、身体が休憩を求めているんだ、今私は疲れているんだ、と解釈して、ゆっくり休んでくださいね。
フケ症の人にオススメしたい頭皮ケアの記事執筆者情報
フケ症の人にオススメしたい頭皮ケアの記事は、ヘアメイクアーティストとして活躍しているトーノ先生が執筆致しました。
トーノ先生
保有資格:色彩検定・メイクアップ検定
職業:ヘアメイクアーティスト
私は幼少のころバレエを習っており、発表会の日にヘアセットやお化粧をしていただきました。
その時今までみたことない自分の姿に感動し、この感動を私もいろんな人に届けたいと思い、ヘアメイクの道に進みました。
ヘアメイクの各種コンテストでも入賞経験があります。
テーマに合わせた創作メイクを一番の得意としています。
今ではフリーのヘアメイクとしてメディア撮影、イベントメイクを施しています。
お肌に関する悩みも相談されることが多いことから、化粧品やスキンケアに関する知識も豊富です。
今さら聞けないヘアメイクの基本から、少し専門的なことまで、情報の発信と私の施術で、皆様のきれいになりたいという願いを少しでも叶えられれば幸いです。
冬でもないのに何かしら?と思ったら、大量のフケ!!
こんなことにならないために、今日はフケ症の方にオススメの頭皮ケアをご紹介します。