真面目に回答するとこうなる! 伊達みきおのカロリーゼロ理論
目次
カロリーは真ん中に集まるからドーナツはカロリーゼロ
伊達さんのカロリーゼロ理論で、耳にすることが一番多いですよね。
「真ん中に集まるから」という表現が、独特で面白いです。
確かにゼロという形でもあるので、妙に納得してしまいそうです。
むしろ哲学的な意味を持つように感じてしまいますね。
ですが、実際は「カロリーが真ん中に集まる」という理論は、この世に存在していません。
カロリーというのは糖質、脂質、たんぱく質から構成されます。
仮にカロリーが真ん中に集まり、外側はカロリーゼロだとすると、外側はそれらの栄養素が皆無である、ということです。
実際にドーナツを食べると、砂糖の甘みはありますし、ふんわりとバターやマーガリン(油)、小麦粉の香ばしい味がしますよね。
そもそも、なぜドーナツの真ん中に穴を空けてるのかというと、油で揚げたときに火を通りやすくするためです。
つまり、油で揚げている以上は、カロリーゼロということはありえません。
カステラは潰せばこんなに小さくなる、これが太るわけない(潰した時にカロリーがふわっと飛んでいくので、副流カロリーにはご注意)
確かにカステラはふわっとしていて、小さく潰すことができますね。
小さい食べ物はカロリーも低い!
何となく納得してしまいそうですが…。
ところでカステラの材料って、ご存知でしょうか。
一般的な材料は、卵、はちみつ、小麦粉、砂糖、油の5つです。
カステラがふわっとする秘密は、このうち卵の性質にあります。
卵の主な栄養素はたんぱく質です。
このたんぱく質は、泡立て器などで攪拌すると、構造が変化します。
この構造の変化を「たんぱく質の変性」といい、焼き菓子を作るうえで重要な働きをします。
元々はどろっと液体状だったものが、変性することで空気を抱え込み、泡立った状態になります。
一度変性すると、元に戻ることはありません。
さらに砂糖が泡立ちをサポートするので、カステラの生地には無数の空気ポケットが出来ている状態です。
生地を焼いた後もその空気ポケットが残っている状態になります。
これが、カステラの柔らかさの秘訣です。
それはカステラに限らず、スポンジケーキやシフォンケーキなど卵を使った焼き食品に見られる特徴です。
潰したときに逃げていくものは、カロリーではなく空気です。
つまり、副流カロリーというものは存在しません。
話を元に戻しましょう。
カステラの材料である、卵、はちみつ、小麦粉、砂糖、油には、それぞれカロリーがしっかりと含まれています。
特に、カステラの風味を作る砂糖、油は多く使われているので、その分カロリーはどうしても高くなってしまいます。
美味しいですが、食べ過ぎには注意が必要ですね。
つまりカロリーが高いのでたくさん食べると太ります。
そして、どうせ召し上がるのなら潰さずに、ふんわりとした美味しさを味わうのがおすすめです。
カレーのカロリーと、とんかつのカロリーが一緒になると、カロリー同士がぶつかり合って、ケンカするので(カツカレーは)ゼロ
伊達さんは、こんなカロリー理論をお持ちなんですね。
もう、カロリーが何なのかわからなくなってしまいそうです。
とてもユニークですね。
カレールーととんかつは、一般的な量ですとほぼ同じカロリーなので、そうなったら嬉しいなと思ってしまいます。
そんなわけないだろう、と思いつつも、何となく伊達さんがおっしゃりたいことはわかるような気がしませんか。
それはなぜかというと「エネルギーの打消し理論」というものが、私たちに浸透しているからだと思うのです。
それは、磁石のN極同士を近づけると磁力がなくなってしまうというような理論的なものや、集団の中で強い者が二人いると何故か両者とも大人しくなるというような経験的なものだったりします。
ですが、そこでのエネルギーとは、その物体が外に向かって発揮する力のことです。
食べ物のカロリーは、それ自体がエネルギーなのではなく、人や動物の体に入って代謝されることでエネルギーへと変化するものです。
つまり、ただそこにあるだけではエネルギーを発揮できていません。
そのため、カレーととんかつの状態のときは、そもそもエネルギーを発揮できていないので、そもそも打消しあうことが出来ないのです。
とんかつやカレーのカロリー(エネルギー)を打ち消したいのでしたら、食べて消化された後に運動で打ち消すのが正しい捉え方です。
伊達みきおのカロリーゼロ理論 まとめ
無理矢理でも一つくらい肯定したかったのですが、栄養学視点で見るとどれも肯定するに至ることができず少し残念でした。
ただ、いずれもとても面白い理論です。
理論は三流以下ですが、お笑いのセンスは超一流といったところでしょうか。
ですが、ダイエットしたいという方は絶対に受け入れないでくださいね!
笑って受け流してください!
伊達みきおのカロリーゼロ理論に真面目に回答した管理栄養士のプロフィール
伊達みきおのカロリーゼロ理論の記事は、栄養指導の経験が豊富な管理栄養士のまかむらが執筆致しました。
【経歴】
・全日本病院協会認定指導士
・大手電機メーカーで社員食堂栄養士
・クリニックでのダイエットカウンセリング(600名以上)
【プロフィール】
自分自身のアレルギー発症やなかなか痩せないダイエット経験があり、高校生の頃から、食と体の繋がりに強い関心を持ち、管理栄養士を志しました。
今では、関わる患者さんやお客様のサポートをすることにやりがいや専門職としての喜びを感じております。
これまでの経歴から管理栄養士としての専門分野は生活習慣病予防、ダイエットです。
そして現在進行形で美肌・アンチエイジングの分野の栄養学を専攻しています。
日々の食事を健康的にデザインしたい方に、菅理栄養士としてお手伝いできればと思います。
カロリーゼロのダイエットサポート商品
カロリーゼロとして販売している商品もあります。
例えばダイエットプーアル茶です。
ただしこちらもカロリーを打ち消したりするものではないので、飲めば飲むほど痩せるというお茶ではありません。
本気でダイエットしたいのであれば、甘すぎるものを食べたり甘い考えを持ちすぎたりするのはNGです!
適度な運動と適切な食事制限。
その上でダイエットプーアル茶のようなサポート商品に頼るというのが理想です。
カロリーゼロ理論を使わずに美容体重を目指しましょう!
でも実際にまかむら先生がおっしゃるようにカロリーゼロ理論を真面目に捉えると残念ながらそれは嘘、間違いです。
美容体重を推奨する私の提案するダイエット理論で是非、美容体重を目指してください!
私は美容体重を、モデル体重と標準体重の中間と定義しています。
主観ですが、モデル体重だと痩せ過ぎ、でも標準体重は少し太って見えます。
私の理想は美しく痩せた状態の美容体重を維持することです。
皆さんも美容体重を目指してみませんか?
「美容体重になる!」という決意をお持ちの方など、共感いただける方は下記の測定ツールにご自分の数値を入力してください!
今の状況に応じたダイエットを提案させていただきます。
美容体重になる! まずは数値を入力して「判定」をクリック!
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管理栄養士のアドバイス
栄養学のプロであるが故に、無理をしない健康的なダイエットを紹介する傾向がある管理栄養士。
美容体重よりも標準体重を勧める傾向があります。
同級生で例えると私がクラスのお調子者で、管理栄養士が石橋を叩いて渡るタイプと言えるのではないでしょうか。
でも石橋を叩いて渡りたいという方や、国家資格を持つ管理栄養士の見解も参考にしたいという方はこちらをどうぞ!
管理栄養士のアドバイスがご覧いただけます。
- 肥満4度の方へのダイエットアドバイス
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- 肥満2度の方へのダイエットアドバイス
- 肥満1度の方へのダイエットアドバイス
- 普通体重の方へのダイエットアドバイス
- 低体重の方へのアドバイス
もちろん冗談・ジョークの理論なのですが、それを栄養学の専門家が真面目に回答してみるとどうなる??というのが今回の企画です。
実は管理栄養士が栄養指導を行う際、本気なのかはわからないのですが、冗談のような独自のダイエット理論を自慢げにお話しいただくこともあります。
それこそ伊達みきおさんの提唱するカロリーゼロ理論に近いレベルのものもあります。
冗談だと思って笑って良いのか、真面目に間違っていると指摘した方が良いのかを迷ってしまうことも多々あります。
ここでは間違っている理論は指摘し、全て真面目に回答させていただきます!